生理痛
痛みは身体からの「助けて」というメッセージ
今回は「生理痛」と「痛み」について。
生理痛って、ある人もいればない人もいて、
生理痛がある人は、痛みがあっても周りや状況を見つつ、できるだけ大人しくして我慢するか、こればっかりは仕方ないとお薬を飲んでやり過ごすという二択が殆どかなーと思います。
生理痛が全くない、という人を見かければ、いいな、ラッキーだよね、なんて思ったりして。
生理痛の痛み止めのCMを見る度に思うのは「早くよく効く」と可愛い女優さんのセリフがあって、生理痛は仕方ないのだからうまくやり過ごせばいいもの、というイメージが世間にも定着しているんじゃないかな、ということです。
さて。ここで、何が問題だと感じますか?
お薬で痛みを抑えてしまうことでしょうか?頭のどこかでは「身体に良くないんだろうなぁ」と思いつつ、でも今日一日をやり過ごしたい、という思いで飲んでしまう。
確かに、お薬の弊害ってあると思います(お薬については後ほど)。でも、他にも問題があって、それは、
生理痛を「身体の異常事態」とは思わない風潮がある、ということです。
生理とは、赤ちゃんを迎える為に準備された子宮内膜がひと月に一回、対外に排出されるという一連のことを指していいます。このときに出血が起きます。
この一連の流れに、「痛み」は起こらないのが普通です。どんな人も。若い人も大人も。そう、健康であれば、です。
だから生理痛は「仕方のない痛み」なんかではないということです。「私はお薬飲むほどじゃないし、我慢できるから大丈夫」とかじゃないのです。
何度も言っちゃいますが、生理痛は「ない」のが普通なのです。
あなた「うーん、今月も痛いなぁ、女って面倒なことばかりだよね」
子宮「ねぇ、一日だけでいいからお休みしない?ちょっとしんどいの」
あなた「無理だよ、仕事が山ほどあるし、生理痛なんかで休むなんて言えないよ」
子宮「毎日毎日頑張ってるじゃない。ひと月のうちのたった一日だもの、お休みしたっていいでしょう?」
あなた「今日はなにも重労働なわけじゃないんだから、普通に一日を過ごせればいいんだし、そうそう、先月みたいに」
子宮「もう💢何言ってんの?!全然わかってない!
ほんとうはこの子宮の中に赤ちゃん用のフワフワの羽布団(※1)を用意したいの。なのに、あなたと言ったら、暴飲暴食、睡眠は適当、心の中は愚痴だらけ!!おかげで、寒いし(※2)私のお財布はいっつもギリギリで(※3)潤ってないし、羽布団どころか、重たくて冷たい布団しか用意できないのよ?
おまけに、このお布団、毎月捨てる(※4)のにどれだけエネルギーがいると思ってるのよ!かなり重たいのよっ?労力ハンパないのよ?だから疲れてるの、休みたいの〜!😭」
あなた「困ったなぁ。じゃ、あ、薬だ!これ飲んだら頑張れるんじゃない?うん、そうだ、コレを飲もう」
子宮「嘘でしょう😨?(※5)あなた、ぜんぜんわかってないのね??こんなんじゃまた来月も重たくて冷たい布団しか用意できないじゃない(涙)。こんなところに赤ちゃん呼べない…お肌も心もガサガサよぅ…」
※1 子宮内膜のこと ※2 体の冷えのこと ※3血流不足 ※4 生理のこと ※5 緊張感。薬は体に緊張感をもたらします。こういったことが月経困難症にも繫がる
まるで暴君な夫と妻の会話、はたまた、全く理解のない上司と部下みたいじゃないですか(笑)?
でもこれって決してオーバーな表現ではないのです。しかも自分で自分にやっているという…
痛み。
身体のどこかに滞りがあったとして、その部分が「ここちょっとしんどいの、助けて!」というシグナルを出すことによって、身体はサポートしようと患部の血流を増やします。と同時に、血管を守るために粘膜を強くするという作用も働きます(身体ってすごいよね)。
血流が少なく滞っているところに血が送られると、当然、ドクドクと流れ込むから痛みが走る。なんとなく想像できますよね。だから、痛みは(不快だけれど)身体が治ろうとしている過程で起こることなわけです。
ですが、痛み止めは、「助けてください」というシグナルをブロックするためのものなので、痛みは起こらないけれど血流は少ないまま、患部の滞りは改善されず身体は冷えていきます。せっかくの血管を強くする機会も失ってしまいます。
「助けて」という声をかき消すのが痛み止めの役目…
そういうことが重なり体温が上がらないまま、冷えた身体でいると、今度は別の不具合も出てくるでしょう。
負のスパイラルです。
早く手を打つことに越したことはありませぬ。
いつか、愛する人の子供が欲しいと思ったときに、子宮がふかふかベッドであるように。
若しくは、赤ちゃんを産まなくとも、豊かさを生み出すために。
ふんわりとあたたかい子宮は血流がちゃんとあるから体温が高くて代謝もいいはずです。だから顔色も良いし、中身も見た目にも健康的で素敵です。
まずは、痛みを無視しないで身体の「助けて」の声に耳を傾け、どこからどうして助けて欲しいと言っているのか考えるところから始めてみようよ、という提案です。
冷えて重たいお布団を処理するような生理が辛くないわけがないよね…と、想像してほしいのです。
特に若い女の子たち。
あなたたちの身体は神秘に満ちていて、今はたとえわからなくても大きな力を秘めているのだということを信じて欲しい。生理は、今は面倒で煩わしいものかもしれないけれど、毎月生まれ変わる子宮の働きといい、子宮の柔軟さといい、私たちは、か・な・り!興味深い機能を持ってるのよ・:*:・(*´艸`*)・:*:・
そして、大人女子たちは若い女の子たちの見本になれるよう、そして、これからの人生をめいいっぱい楽しむために、身体と心に潤いを(潤いについては次回に)。
子宮に「今月は楽だったわ❤お財布も満たされててポカポカで幸せよ、ありがとう😍」って言わせたいじゃないですか〜(笑)
お薬はとても便利です。西洋医学は命の救急は得意だし、いざというときには頼るべきだし、頼れる環境にあることを、ほんとうに有難いことだなぁ、と思ってます。
けれども、世の中、気軽にお薬を使いすぎている、という認識はあって良いかな、あった方が良いかな、と思うわけです。
この間、産婦人科医が書いた記事で、「生理前の眠気を避ける為にピルを上手に使いましょう」というのを見つけてビッッックリしました。
身体が意味があってそういう症状を起こしているのだとしたら、ピルでホルモンをコントロールしようだなんてこと、気軽にしていいはずがないのです。(なんだかんだと、わたくしエラソーに言ってますが、なーんにも考えずに散々痛み止めやらピルやら飲んでましたよ、若い頃、、、だからこそ伝えなきゃと思っとります…)
眠かったら寝ればいいし、すぐにそれができなくとも、身体に「いつもありがとう。今日は早く寝るように心がけるからね」と約束するだけでも違います。
だって、暴君だった夫が妻に「今日の夕飯は美味しかったよ。いつもありがとう。洗い物は僕がするよ、君は早く寝なさいね」と言ってるところを想像してみてくださいよ。ちょっと嬉しく元気になるじゃないですか。
It's never too late to start(確かそんな歌があった)ですよ、皆さん。何であっても遅すぎるということはないです。けれど、早い対応に越したことはないのですから、気付いたら即行動ですよ。
頑張れ、女子たち。
そして、頑張りすぎるな、女子たち。
この本、読みやすいですよー
子宮の温め方が書いてあります。まずはこんなところから。
今年は薔薇があちこちで綺麗ですね。
かっこいい名前の薔薇を見つけました。
ステキ。